学習性無気力感という言葉を知りました
2016/12/05
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ここのところブログを書かない日は100%外でお酒を飲んでいます。
元々お酒の席が好きということもあり、ほとんどの会はくだらない話で大笑いするものの、翌日「なんかめちゃくちゃ笑ったけど何について笑ったかは忘れた」という状況になり、どうしようもない自分に毎度驚かされます。
昨日はというと今年35になるおっさん(先輩)が、金縛りとお化けが怖いのでいつもテレビと白熱灯を付けっ放しで座椅子で寝ているという衝撃の私生活を明かしたことで散々盛り上がったのですが、そんな話はどうでもいいですね。
帰りに上司と一緒に電車に乗ったのですがなかなか興味深い話を聴きました。
せっかくなので忘れないうちに残しておこうと思います。
カマスについて
こちらが今回の話の主役であるカマス。
南日本で獲れる海水魚の一種でその鋭い歯からもわかるように肉食魚です。
主食は海中の小魚。
今回必要な前知識はここまでなのですが、せっかくなので少しだけ雑学を紹介しましょう。
一般的な魚と同様に目が澄んでいて少し太っているものを選ぶのが良いのですが、こちらのカマスは非常に旨味の強い白身魚。
身に水分が多いため塩焼きにすることで最高に美味しく頂けます。
逆に刺身や煮付けは準備を入念にしないと身が柔らかくなってしまい美味しく出来ません。
ちょうどこれから秋に向けてが旬の魚でスーパーにも並んでいるので、見かけたら買って塩焼きにしてみてください。
学習性無気力感
上で紹介したようにカマスは小魚を主食とした海水魚です。
そこである実験を行うのですが、この結果が非常に面白い。
まず、大きな水槽の中にカマスを10匹入れます。
次に水槽の真ん中を透明なガラス板で仕切ります。
この時10匹のカマスは全て右半分に、左半分は何も入っていない状態にします。
その状態でカマスを空腹状態にするためしばらく時間を置き、左半分に小魚を入れます。
すると空腹のカマスは凄い勢いで小魚を食べるべく泳いできます。
しかし真ん中には透明なガラスがあるため、何度も激突を繰り返し、最終的には諦めて何もしなくなります。
この状態でそっと真ん中のガラスを抜きます。
いつでも小魚を食べられる状態になったカマスですが、一度全てを諦めたカマスは小魚に興味を示さなくなってしまい最終的にはそのまま飢えて死んでしまいます。
心理学用語でこれを学習性無気力感と言います。
人間にも同じことが当てはまるようで、一度やる気をなくした社員は全てに対して無気力になってしまいます。
そして何より怖いのは、中でもやる気のある社員が何か行動を起こそうとした時に「そんなことしても意味がない」などとモチベーションを下げるような発言を繰り返し、無気力を伝染させてしまうことにあります。
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この話の続き
「だからお前はそんな社員になるな」でも綺麗に話はまとまるのですが、実はこの話には続きがあります。
実は無気力になったカマスをまた元の状態に戻す方法が一つだけあります。
それは、新しいカマスを一匹入れること。
新しいカマスは水槽に入るなり優雅に泳いでいる小魚をどんどん食べていきます。
それを見た他のカマスも「あれ?これ食べていいんだ」と理解し、元の状態に戻るのです。
そしてこれがまた社内組織にも言えることで、日々の業務でネガティブな雰囲気の漂う部署には新人なり他部署の人間を異動させ、空気を入れ替えることが重要になってきます。
お前は若いから社内での風当たりも俺とは違ってそれなりに強いだろう。
だが俺には俺の仕事があって、お前にはお前の役割がある。
会社の中にいる限り、馬鹿にされることはあっても命を取られることはない。
常識をぶっ壊せ。
いつもヘラヘラしてるくせに、たまにこんな話をしてくれるからちょっとは仕事頑張るか、という気になってきます。
上司の手のひらで転がされているのを理解しながら、明日もまた朝9:00に僕は会社へ行きます。。笑
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